【後期研修医、短期臨床研修生、大学院生募集中!】
★研修医・専攻医、短期臨床研修生、大学院生も募集しており、3病院間で研修・研究サポートが可能です★
●初期臨床研修医:埼玉医科大学病院の募集要項(大学病院研修医採用ページ)をご覧下さい。修了後に専攻医となる場合は、助教として本学に採用されます。
●内科専攻医:内科専門医未取得の先生はまず日本内科学会のプログラムに沿った内科専門研修(3年間・学外研修必須)が必要です。感染症専門研修や大学院との連動も可能です。採用については埼玉医科大学病院内科専攻医プログラムおよび埼玉医科大学病院感染症科プログラムもご覧下さい。(内科学会の規定に従った応募・研修が必要です。)
●内科専門医取得後の感染症研修:随時募集中です。内科の研修年限を含めて感染症学の研修を6年以上(6年の内、3年間は感染症学会会員として指定研修施設に所属)受けることで専門医試験が受験可能です。本学は認定研修施設であり、症例数・論文数とも多く、安心して研修することができます。具体的な研修内容は下記のPDFをご覧ください。
●大学院:助教として本学に勤務しながら大学院に進学することが可能です(社会人大学院生)。原則4年(条件を満たせば3年での早期終了も可能)です。また本学に特徴的なプログラムとして初期研修と大学院を両立できる研究マインド育成自由選択プログラムもございます。大学院入学については埼玉医科大学大学院医学研究科博士課程ホームページもご覧下さい。
*大学院と臨床との両立は大変ですが、当科では専門医(内科専門医・感染症専門医)も最低年限で修了した前例・ノウハウがありますので、両立できるようにサポートいたします。
*研究内容についてはご相談ください。医学部微生物学、大学病院中央検査部、国立感染症研究所などと共同研究することも可能です。
【感染症の研修】
臨床・研究・教育をバランス良く、若手のうちから経験を積めるのが当科の特徴です。
初期研修終了後の最初の3年間は感染症に限らず、内科専攻医として一般内科の習得を目指します。その後専門研修に進んだり大学院に進学したりします。
★経験できること
・臨床感染症一般(耐性菌、輸入感染症:マラリアやデング熱等、寄生虫、リケッチア、結核、性感染症、HIV・AIDS、渡航に関する相談・ワクチン相談等)
・感染制御(環境培養、サーベイランスなども積極的に行っています)
・基礎研究、臨床研究(一般的な検査機器では診断できない病原体の解析なども行います)
・学生教育、研修医教育、院外への教育(地域連携の一貫として合同訓練などの開催も行います)
【診療科メンバーからのメッセージ】
メッセージ①
~感染症をサブスペシャルにされたい方は、いつでもご相談ください!~ 樽本先生(2004年広島大学卒)
醍醐味や目指す医師像
感染症専門医としての醍醐味は、薬剤耐性菌やグローバルヘルスで問題となっている多様な病原体に対する診療に携われることにあります。日本国内では感染症専門医は非常に少なく、その重要性は増しています。
特に、国策として政府主導で進められている薬剤耐性菌対策や新型コロナウイルス感染症対策、そしてさらなる新興・再興感染症などに対しても、専門医であるがゆえに、さまざまな場面においてリーダーシップとしての役割を求められますが、その分やりがいを実感できることは約束されていると思います。
感染症科・感染制御科を選んだ理由
私はスーパーローテート初年度の研修医でしたが、上の学年が参考にならないため、手探り状態で自分の将来を決める必要がありました。
私が入職した2006年頃において、感染症内科を標榜している大学病院・市中病院は、数えるほどしかありませんでした。見学した中で、当学の感染症科・感染制御科は、外来および病棟コンサルテーションを行っており、診療内容に偏らずさまざまな症例を経験できると思いました。
また、当学はいい意味で僻地にあり、研修に専念できると考え、入職を決意しました。
入職して良かったこと
外来やコンサルテーションの症例を通して、さまざまなことを学べ、診療科の先輩方からも教えて頂き、良い研修を受けることができたと思います。
特に、偶然ですが、入職1、2年目に、行政や外部調査委員が介入するほどの薬剤耐性菌のアウトブレイクがあり、これらの感染対策にかかわることができたのは貴重な経験でした。
また、診療科の雰囲気はアットホームでしたし、かかわる機会の多かった感染対策室の方々も非常にやさしく、人間関係でストレスになったことはありません。
初期臨床研修医や医師の方へのメッセージ
当科は、現在HIVや肺結核・肺外結核などを中心に外来診療を行っていますが、その他熱帯病であるマラリアやデング熱、今はめっきり減りましたが寄生虫感染症も診察する機会があります。
また、当科にこられましたら、感染対策室の活動に一部関わり、感染対策の考え方が身に付けることもできます。国立感染症研究所とも交流をもっており、基礎研究も積極的に行っております。
本人のやる気や希望を尊重して研修を考慮しますので、感染症をサブスペシャルにされたい方は、いつでもご相談ください。
メッセージ②
~研究、臨床、教育をバランスよく経験できる~ 戸叶先生(2017年埼玉医科大学卒)
醍醐味や目指す医師像
臨床と研究の双方に長けた医師を目指したいと考えており、総合内科的な臨床能力は維持しつつ、専門性を生かすことができるという点から現在の道を選びました。
内科専門医の取得は大学院での研究と同時進行だったため、大変なこともありましたが、初期研修の時から内科専門医を意識して研修していたので問題なく修了できました。
内科を総合的に勉強することができて良かったと思います。
感染症科・感染制御科を選んだ理由
私は2011年に埼玉医科大学医学部に入学し、将来は研究医になりたいと考え医学部3年時より医学部免疫学で研究をしておりました。卒業と同時に大学院に入学し、初期研修を行いながら細々と研究を継続しました。その後内科専門研修を行いながら研究に没頭しました。
内科専攻医2年目の時に大学院(4年)を卒業し、3年間の内科専攻プログラム修了(内科専門医取得)後、2022年より基礎医学の研究室を本務としております。臨床も継続するため、以前より共同研究をさせていただいていた感染症科・感染制御科を兼担先として選びました。
入職して良かったこと
当科は研究活動がさかんな診療科です。基礎系の原著論文はもちろん、臨床系の原著論文や症例報告も多数執筆の機会があります。また、多くの学外の研究者とも交流できます。今後は免疫学と感染症学の橋渡しになるような研究を行いたいと思っています。
臨床面では、一般的な感染症だけでなく、耐性菌や輸入感染症、珍しい寄生虫感染症など専門的な症例が経験できます。COVID-19流行期はECMO装着例などの重症例も経験でき、集中治療も多く勉強できました。さらに、当院では、臨床感染症だけでなく感染制御も経験可能です。
教育については、医学部学生の講義や試験、研修医のクルズス等を担当させていただいています。若手でも積極的に仕事を任せていただけて、嬉しく思っています。
初期臨床研修医や医師の方へのメッセージ
当院は比較的市中病院に近い大学病院であり、commonな疾患から希少疾患まで経験可能です。また、初期研修と大学院を並行するプログラムがあり、とても魅力的だと思います。
臨床だけであれば市中病院でも経験可能ですがが、高度な研究は大学でしかできません。
感染症科の扱う分野は臨床だけでなく基礎医学的知見を持ち合わせていた方ががより良い診療ができると思います。臨床面でも、感染症と感染制御をバランスよく研修できる数少ない感染症科です。
ぜひ埼玉医科大学病院感染症科での研修をご検討ください。